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  • 民俗学とは日本の源流を知ること:日経ビジネスオンライン

    著者赤坂は、ひたすら柳田国男を跡づけて、批判的論考を繰り広げる気鋭の民俗学者である。赤坂は足かけ3年で、東北の僻遠の地、過疎の中の過疎と思われる地域を4WDで4万キロメートルほど経巡った。赤坂の手には柳田国男の『雪国の春』がしっかと握られていた。 東北は、かつて蝦夷の地と呼ばれていた。そこに住む北海道から南下してきたアイヌ民族の地だった。 しかし、柳田は稲作文化によって、東北地方は日と一体だという、学説を披露した。赤坂は東北には特有の「稗・粟」を作る雑穀文化があり、大和の米穀文化とは一線を画していたのではないか、と柳田に異を唱え、過疎地から過疎地へと苦労の絶えないドライブを続けた。 赤坂の立場を簡単に説明すれば、柳田のように「ひとつの日」ではなく、「いくつもの日」があるに違いない。だったら、東北でもうひとつの日を見つけてやろう、という思いが4WDのハンドルをしっかと握らせたのである

    民俗学とは日本の源流を知ること:日経ビジネスオンライン
  • 日本でも注目され始めた「ソーシャルベンチャー」になる:日経ビジネスオンライン

    パブリックの世界でイノベーションを起こす 「イノベーション」は、企業活動に対してよく使われる。最近では政府活動に対しても使われ始めている。日国の課題を解決するために求められるイノベーション。 筆者は、企業と政府だけでなく、第3の勢力と言われるNPO(非営利組織)・NGO活動(非政府組織)におけるイノベーションも同じくその重要性を持つと考えている。言い換えると、行政(第1の勢力)、民間セクター(第2の勢力)に加えて、NPO・NGOなどをそれらと同等に重要な勢力=第3の勢力としてその重要性を認識する必要があるということである。 なぜ重要なのか。それは、一言で言うと、民間企業でも政府でもうまく解決できない課題、つまり「誰も対応できていない課題」があるからである。その典型例の1つが、これから紹介する「育て上げ」ネットが立ち向かう「若年の自立」という課題である。 今後、どのようにして第3の勢力が、

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  • 「兼業農家」が日本を滅ぼす 減反政策は諸悪の根源、コメを作って米価を下げよ:日経ビジネスオンライン

    「減反見直し」。昨年末、石破茂農相が投じた一石が農業界を揺さぶっている。政府は農政改革特命チームを結成。コメの生産調整の見直しを含めて議論し始めた。「コメの生産調整は必要不可欠」。米価維持が第一の農業関係者はこう口を揃えるが、減反に協力しない農家は数知れず。実効性は上がっていない。 1970年以降、連綿と続けられてきた減反政策。転作を奨励するために7兆円の国費を投入してきたが、この40年で料自給率は40%に下落。生産調整の対象になった水田の多くが休耕田になった。昨年、発覚した汚染米事件も、をただせば減反政策に原因がある。農業関係者の利益のために、水田を水田として利用しない愚行。その制度疲労は明らかだ。 「農協、自民党、農水省」。減反政策と高米価政策を推し進めてきたのは、この鉄のトライアングルだった。そして、その恩恵を最も受けてきたのが兼業農家だった。この生産調整が日の農業にどのような

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  • 「日本の未来が見える村」長野県下條村、出生率「2.04」の必然:日経ビジネスオンライン

    霞が関を頂点とした中央集権的な行政システムが日の国力を奪っている。霞が関は省益確保に奔走、特殊法人は天下りの巣窟となっている。効果に乏しい政策を検証もなく続けたことで行政は肥大化、国と地方の二重、三重行政と相まって膨大な行政コストを生み出している。 さらに、補助金や法令を通じた霞が関の過度の関与によって、地方自治体は「考える力」と自主性を失った。1990年代の景気対策で積み上げた公共投資の結果、末端の市町村は多額の借金にまみれ、住民が望む行政サービスを手がけることもままならない。国と地方の借金総額は約1000兆円。これが、今の行政システムの限界を如実に示している。 増え続ける社会保障コストを賄うため、増税論議が俎上に上がる。年金や医療の信頼を取り戻すためには国民負担が必要だ。それは、国民も分かっている。だが、既存の行政システムには膨大な無駄が眠っている。それを看過したまま増税に応じるのは

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  • 変化する農村コミュニティー(1):日経ビジネスオンライン

    気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 日の国土の約7割を占める中山間農業地域(注)が、行政サービスのコストを引き上げている。中山間農業地域は環境と国土などの面から重要な機能を果たしているが、税収の自然減、少子高齢化を考えると、この地域のために行政の予算を今後も大量につぎ込むことはほとんど不可能だ。 ところが、中山間農業地域の活性化は、地方自治体ではなく農林水産省の役割と決められている。農水省は、効率的運営を目指す地方自治体の努力に水を差してはいないだろうか。 (注)農水省の用語で、平野の外縁部から山間部を指す。 前々回の記事「農水省改革チームの提言は国家を動かすか?」で、農水省が改革チームを発足させ、実施に乗り出したと書いた。石破茂農水大臣はまさか稿によって勇気づけられたわけ

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  • おっさんたちの思いつきが文化になるまで~『カラオケ秘史』 烏賀陽弘道著(評:稲泉連):日経ビジネスオンライン

    あるとき生まれた一つの発明が、川の流れのように様々な工夫を集め、いずれ一つの文化へと成長していく。書はその歴史の源流域で試行錯誤した人々を取材し、「カラオケ」の通史を描くことを試みた一冊だ。 書の冒頭、著者は次のような基データを挙げているので、ここでも触れておきたい。 日全国には約9800箇所のカラオケボックスがあり、酒場やホテルなど「カラオケが置いてある施設」を全て含めると約21万9400カ所。市場規模は2005年時点で1兆1000億円に上る。 続けて紹介される日レコード協会などの調査結果が面白い。2007年における日での「オーディオレコード」(CDなど)の生産額が3333億円であるのに対し、カラオケにはその倍以上の7431億円が使われているのだという。 前著『Jポップとは何か』でも著者が指摘したように、とりわけ通信カラオケが登場した90年代以降、カラオケはCDのヒットチャー

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  • 構成員約4万人、彼らはなぜ存在するのか~『山口組概論』 猪野健治著(評:荻野進介):日経ビジネスオンライン

    今から十数年前のこと。ヤクザ映画の後追いファンになった私は、新宿の片隅にあった昭和館に週をおかず通っていた。同名の歌が大ヒットした「網走番外地」、群像劇の傑作「仁義なき戦い」、三島由紀夫も好きだった唐獅子牡丹の「昭和残侠伝」……義理と人情の板ばさみに悩みながら、ドスを片手に暴れまわる男たちに何を託していたのか。いま考えると恥ずかしさが先に立つ。 映画をきっかけに現実のやくざにも興味をもった。何冊かのを読み、やくざについてはわかった気になっていた。ところが書を読み、「スクリーンの上のやくざと現実のやくざは違う」と一知半解を恥じた。 会社と同じ、やくざも一つの利益集団なのだが、その利益がどこから来ているのかという下部構造の認識が抜け落ちていた。やくざ来の粗暴さを如何なく発揮し、たまたま規模が大きくなったのが山口組だろう、と思っていたら、そんな単純な話ではなかったのだ。 書は、40~50

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  • 手厚いセーフティーネットが強い国を作る:日経ビジネスオンライン

    「官から民へ」。この言葉が金科玉条のごとく唱えられていた小泉政権下、構造改革のバックボーンである新自由主義的経済学を批判し続けた東京大学の神野直彦教授。その著書『人間回復の経済学』では、人間を「利己心に支配された経済人」と捉える新自由主義に対して、「人間の行動基準は利己心ではなく夢と希望」と断言した。 規制緩和による競争促進、公営企業の民営化、公共サービスの縮小――。この10年、日は経済成長を実現するために、小さな政府を目指す数々の改革を実行してきた。だが、未曾有の金融危機に見舞われて以降、私たちの足元は急速に揺らいでいる。 公的年金への不信は極限に達した。医療を支える医師不足も深刻の度を増している。「派遣切り」や「内定取り消し」も頻発、雇用を巡る環境の悪化は急速に進む。針路なき日。今こそ、国家の在り方や社会のあるべき姿をわれわれ一人ひとりが考えるべき時ではないだろうか。セーフティーネ

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  • 「何も選ばない」生き方のすすめ:日経ビジネスオンライン

    米国に端を発した金融危機、日々口にするようなべ物の汚染発覚など、いまや「不安」が常態となっている。 不安な時代が叫ばれるほど、その裏返しに「こうすれば確実に成功を得られますよ」といった、生き方やノウハウの話がもてはやされる。思えば、家庭や学校で教えられた「自分の頭で考え、決断できる人になりましょう」といったこともノウハウの1つでしかなかった。 ある程度の年齢を重ねれば、そんな法則が当てはまらない多くの例外を目にするが、むしろ例外の方が主流なのではと思えてくる。 世の中、思いどおりに行くことのほうが珍しい。努力して成功したが、健康を害した。財産を失ったが、愛する人と巡り会えた……。手に入れるとは失うことであり、その逆も真だと思えることが多い。すべてが偶然ならば、自分の意志で成し遂げられることは、そう多くはないのではないか。 そもそも人は、いつ死ぬかは分からない。だが、“老い”や“病”を得て

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  • 社員が壊れる【4】現代のチャップリンは叫ぶ、私たちはもう限界です:日経ビジネスオンライン

    「死ぬ時はきっと事故死だろうな」 眠気で意識がもうろうとする中、ハンドルを握っていた男はふと思った。時刻は深夜1時。連日の残業の疲れが極限に達していた──。 高野広志さん、44歳。埼玉県北部の幹線道路沿いにあるマクドナルドの店長だ。日マクドナルドに入社して18年。今の店に赴任するまでに3店の店長を務めてきた。 その高野さんのつい数カ月前までの生活は、常軌を逸するものだった。かつて、徹底した効率経営で「デフレの優等生」と称された日マクドナルド。だが、チェーンシステムを支える現場は、“金属疲労”を起こしつつあった。 睡眠時間は2~3時間 最も忙しかった頃の高野さんの1日を振り返ってみよう。 起床は朝4時10分。顔を洗い、身支度を整えると、車に飛び乗り、店に向かう。4時半過ぎに家を出て、店に着くまで約1時間半。6時30分頃からアルバイト1人と準備を始め、7時に店を開ける。そして、朝メニュー

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  • 社員が壊れる【3】憂鬱なオフィス~あなたは監視されている:NBonline(日経ビジネス オンライン)

    隣の部署に入るにも、上司の承認が要るオフィス。際限なく増える社内手続き──。仕事の手順から書類やパソコンの保管まで、ルールの増殖はとどまるところを知らない。コンプライアンス(法令順守)や情報保護の名の下、オフィスは不自由さを増し、憂な場所になる。やる気を失う社員、そして新たなコスト負担を強いられる会社。誰のため、何のためのルールなのか。理念なき管理強化が社員と会社を蝕む。 (西頭 恒明、細田 孝宏、篠原 匡) ゲートの前にたどり着いた社員は、中身の見える透明な袋に、財布や手帳、弁当、たばこといった手荷物すべてを放り込む。そして、袋をX線探知機のベルトコンベヤーに載せ、自らは金属探知機をくぐる。無事チェックが済めば荷物を受け取ってオフィスに向かう。もし警告音が鳴れば、ポケットから出し忘れたものを警備員に渡し、再度金属探知機を通る。空港の保安検査と見紛うばかりの光景が毎朝繰り広げられる。 私

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    kousyou
    kousyou 2008/11/12
    "白河の清きに魚も住みかねて もとの濁りの田沼恋しき"の狂歌をふと思い浮かべた
  • “置き菓子”管理方法でビジネスモデル特許取得:日経ビジネスオンライン

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  • 凋落のとば口に立つドバイ:NBonline(日経ビジネス オンライン)

    金融危機で湾岸諸国の株価も急落。原油価格下落が追い打ちをかけた。 「安全地帯」との評価は一転し、急成長と大盤振る舞いは見直しの時期に。 負債依存型開発のドバイにバブル崩壊の懸念。野心の縮小は必至だ。 アラブ首長国連邦(UAE)の中核で、石油資源の豊かなアブダビ首長国。その高官がムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン皇太子の下に集まり、世界的な金融混乱への対策を協議したのは10月11日土曜日の夕刻だ。 彼らは数週間、ウォール街に端を発した危機が米国の金融業界を悲惨な状況に陥れ、その影響が世界に広がる様を見守ってきた。石油収入のおかげで流動性の潤沢なUAEなどの湾岸諸国は、世界を吹き荒れる金融の嵐の影響は受けないとの当初の見立ては、日増しに疑わしくなっていた。 今回の危機によって破綻したUAEの金融機関はない。だが金融市場からは2000億UAEディルハム(約540億ドル)もの海外

  • 欧州、実体経済が急減速:NBonline(日経ビジネス オンライン)

    金融危機の影響が、欧州全域であらゆる業種に広がっている。 米国より不況は長引くとの観測。人員削減や設備投資抑制も始まった。 優良企業でも資金調達に苦慮。長期戦略より目先の生き残り策が焦点に。 陽光の降り注ぐスペインのリゾート地、マジョルカ・バレアレス諸島は、欧米の資市場を襲っている金融危機とは無縁の存在に映るかもしれない。だが長年観光事業に携わってきた同地の大手ホテルチェーン共同経営者、カルメン・リュウ氏は「島で30年暮らしてきて、これほど先行きに不安を感じたことはなかった」と話す。 数千km離れたボルガ川流域には、「ラーダ」ブランドを擁するロシアの自動車最大手アフトワズの工場群がある。COO(最高執行責任者)のヤン・ヴィンセント氏は「需要の弱さと、サプライヤーやディーラーの切迫した状況が、当社のバランスシートを脅かしている」と語る。 欧州全域で金融危機の実体経済への影響はますます鮮

  • 日本のダイバーシティーは、間違いだらけ:日経ビジネスオンライン

    中野目 純一 日経ビジネス副編集長 2012年4月から日経ビジネス副編集長。マネジメント分野を担当し、国内外の経営者、クリステンセン、ポーター、プラハラードら経営学の泰斗のインタビューを多数手がける。 この著者の記事を見る

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  • 日本の街並みはなぜガチャガチャしているのか~『建築史的モンダイ』 藤森照信著(評:山岡淳一郎):日経ビジネスオンライン

    建築は「ひと」のためにある、と思っている。 その建物を使うひと、住むひとが、建物(空間)と「しあわせ」な関係をつくれるかどうかが建築のテーマだとわたしは勝手に決めつけている。だからどんなに著名な建築家の「作品」であろうが、築後十数年で雨漏りだらけで年間の維持管理費34億円、気で修繕したら1000億円以上かかるといわれる「東京都庁舎」は、美しいと感じない。 もちろん、建築のデザイン、フォルムの美は大切だと思う。優れた建築家が、「表現」にこめたエネルギーには鳥肌が立つ。だが、大きな権力や資が背後にあってこそ可能な公共建築を作品と呼ぶ傲慢さには首を傾げる。まずは社会の「器」ではないのか。 と、現代建築には懐疑的なので、有名なセンセイの建築論は読まない。読み始めても、妙な専門用語と恣意的な言い回しの連続につきあいきれず、を閉じる。 数少ない例外のひとつが、藤森照信氏の一連の著作である。十数年

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  • 芸能人がかかりやすい『アーティスト症候群』 ~八代亜紀から藤井フミヤまでメッタ斬り:日経ビジネスオンライン

    気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 写真家の蜷川実花が、初監督した映画「さくらん」について、インタビューに答えているのを例にとり、著者は、そんなわけはないとツッコミをいれている。 撮影現場では、男の意見よりも女の直感を優先し、自由に女性の感性で撮った。女性客を集め、独創性が評判を呼んだ映画だが、際立った映像の赤色について、蜷川監督は「意識しているのではなく、自分が好きな色を使っただけ」とテレビで答えていた。インタビュアーはうなずきでもしたのだろうが、著者はこう綴っている。 〈自分が好きなだけ。意識はしていない。監督やっててそんなことなかろうが!〉 映画には何億もの金が動いている。好きだからの一言で出資者を納得させられる甘い稼業ではないことぐらい、大人なら知っている。ソロバンを弾

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  • “イライラ”を生む“ノロノロ”のしくみ:日経ビジネスオンライン

    その昔、「高速道路の渋滞で、先頭の車は何をやっているんだ」とぼやく漫才師がいた。ノロノロ運転の高速道路を走っていると、不快感からついそう言いたくもなる方も多いだろう。 そうした現象は道路に限らない。満員電車や空港のカウンターといった具合に、私たちは日常的に渋滞や混雑といった現象によるストレスを感じている。 だが、案外どういうしくみで起きているかまでは知らない。渋滞のメカニズムがわかれば、無闇にいら立つことも減るだろうし、また、渋滞を避ける対策も立てられるだろう。少しはストレス解消になるのではないだろうか。 そこで今回登場いただくのは「渋滞学」を提唱している東京大学工学研究科の西成活裕さんだ。西成さんの研究対象は、車の渋滞からアリの行列まで幅広い。渋滞に巻き込まれると、誰しも焦りやいら立ちを感じるが、西成さんもまた渋滞によるストレスが発端で、解明に乗り出した。 取材に訪れた日は、折しも研究室

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  • 知らない英単語を辞書を引かずに読む方法:NBonline(日経ビジネス オンライン)

    英文を読んでいて知らない英単語が出てきた時どう音読したらよいか。正しい答えを知りたければ辞書を使って音声表記を確認するしかない。しかし、英語圏の国民でも知らない英単語もあるはずだ。けれども彼らは、辞書を引かずに何となく音読してしまう。自然に習得した音読規則があるからだ。 日人もその規則を理解すると知らない英単語が出てきてもそれなりに音読できるようになる。またその規則を知ると、英語圏の国民がローマ字を変なふうに音読する理由が分かるようになる。 この規則の存在に気がついた個人的な思い出話がある。大学生の頃、日語を勉強している米国人の同級生が、「日語も英語も母音は5つなので同じだ」と話してくれた。もちろん間違っているのだが、なぜそう思うのかと問い返したところ、英語でも母音は「AIUEO」だけだと答えた。 それは違うでしょ、と話し込んでいって分かった。「A」を日人はアルファベットとして「エ

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  • 「コミュニケーションのルール」は人を楽にする:日経ビジネスオンライン

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