どうせフィルムのカメラを買うなら、中途半端に最近のものを買うよりも、80年代以前に作られた、しっかりしたものを買うことをお勧めする。なぜなら当時のカメラは、量産品でありながらも手作業が多かったためか壊れにくく、たとえ壊れても修理がしやすいからである。 重いとかデカイとか言ってはいけない。むしろ軽量化されたプラスチックボディは、中古になれば傷だらけで、美しさがない。それよりもずしっと頑丈で、いつまでも輝いている金属製カメラがいい。 中古カメラを買うときにチェックすべきポイントは、いくつかある。ジャンクとして売られているなら別だが、完動品としての値段が付いているなら、きちんと隅々まで状態を確認すべきだ。というのも棚の中で長く眠っていたりすると、グリスが固着して動かなくなったりするものもあるからだ。人間と同じで、動かしていないと調子が悪くなるものなのである。 ただしほとんどの場合、そのカメラに初
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