十数年前に人気を博した出資コンテスト番組「マネーの虎」(日本テレビ系)。この番組に審査員として出演し、強烈な個性で盛り上げた社長たちが次々と苦境に立たされている。先日も「年商62億」と紹介された社長の経営する不動産会社が倒産したばかりだ。一方、審査員にプレゼンテーションを蹴られ、出資不可となった挑戦者の中にはその後、大成功を収めた者もいる。諸行無常を地でいく皮肉な結末。明暗を分けたのは-。 「ノーマネーでフィニッシュです」 審査員役の社長に自身の事業計画をプレゼンし、成功したら出資金を得られる。そんな斬新な企画と挑戦失敗を意味するこの決めぜりふが、人気を得た「マネーの虎」(2001~04年)。挑戦者が一刀両断にされる場面が見どころの1つだったが、最近、その審査員役の社長たちが苦境に陥るケースが目立つ。 16日には、出演当時「年商62億を稼ぎ出す」と紹介された上野健一氏の不動産開発会社