古本屋にいたときのことである。 突如、「すみません!」と背後から声。 振り返ると、見知らぬ少年。年のころ中学生か。 「あの……ぼくたち、これ買いたいんですけど、 でも、未成年なんでだめなんです……。で、 お金わたしますんで、かわりに買ってきて もらえませんか?」 言葉と一緒におずおずと差し出されたのは アニメ絵のDVDパッケージ。 えろ、かッ!!!…… 「そういうのは――ダメ」 悪事の片棒は担げぬという思いで そう告げて手を振ると、少年、無言で 仲間達2、3人のもとへと退散。 その後、どことなく気もそぞろながら、 ひとり立ち読みする私のかたわらを、 先ほどの少年集団、 「……あきらめるしかないか……」 と力なくボヤきつつ、通り過ぎていった。 ぷっくく…… いいなあしかし。 知らない男(ME)に「買ってきて」と 果敢にお願いにあがった、 すさまじ
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