晴天に恵まれた一日、南西の上空に金星と木星、三日月が最接近し、神戸市内からも、日没後の午後五時ごろから約二時間半、観測された。三日月が口元に見え、金星が右目、木星は左目で、地上に向かってほほ笑みを投げかけているようだった。 明石市立天文科学館によると、地球の一年が三百六十五日であるのに対し、金星が二百二十五日、木星は約四千三百八十日という公転周期の違いなどにより、数年に一度、そろって見られるという。前回観測されたのは二〇〇四年十一月十日だった。次回は二〇一〇年二月十五日ごろという。(長嶺麻子) (12/2 12:54)