エイズウイルス(HIV)に感染した献血者の血液が、日本赤十字社の検査をすり抜けて患者2人に輸血されていた問題で、輸血を受けた60代男性が抗体検査でHIV陽性となったことが26日、明らかになった。厚生労働省の委員会で日本赤十字社が報告した。もう1人の感染の有無は不明。 日赤によると、献血をしたのは40代の日本人男性。今年2月に献血を行った際、6カ月以内に同性との性交渉があったが、申告していなかった。 輸血された2人は特定され、日赤が感染の有無を調査。うち慢性消化器疾患を患う60代男性は、10月に血液製剤を輸血されており、今月に行った抗体検査で陽性反応が出た。 日赤は、2月に輸血を受けたもう1人の患者については、詳細を説明しなかった。