大相撲の元関脇逆鉾でもろ差しの名人として知られた井筒親方(本名福薗好昭=ふくぞの・よしあき)が死去したことが16日、関係者への取材で分かった。58歳だった。鹿児島県出身。引退後は親方として横綱鶴竜(34)らを育てたが、最近は膵臓を患っていたという。 弟の元関脇寺尾、兄の元十両鶴嶺山とともに“井筒3兄弟”と呼ばれた。1978年初場所初土俵。父の先代井筒親方(元関脇鶴ケ嶺)譲りのもろ差しからの速攻で活躍し、87年九州場所から89年春場所まで9場所連続関脇を務めるなど活躍。全盛期の横綱千代の富士を再三苦しめた。 現役引退後は井筒部屋を継ぎ、モンゴル出身の鶴竜を横綱にまで育て上げた。7月の名古屋場所でまな弟子の復活優勝を見届けたが、8月からは東京都内の病院に入院。日本相撲協会の巡業部副部長も秋場所は初日から休場していた。 井筒部屋の所属力士は、鶴竜以外は、三段目の鋼、序二段の鶴大輝だけで計3人。こ