奈良県の荒井正吾知事は19日の記者会見で、宮崎県での口蹄(こうてい)疫の拡大について「初動のミスを他山の石とするよう関係者に周知徹底するようにしている」と話し、宮崎県の対応を批判した。 荒井知事は「宮崎県の獣医師は口蹄疫じゃないかと報告があったときに大丈夫だと判断して、検体の検査まで時間がかかった。これはミスと判断せざるを得ない。勝手な判断をしないように、担当課には言ってある」と述べた。 また口蹄疫にかかった牛や豚の殺処分のために6月9日まで県職員の獣医師5人を順次、宮崎県に派遣していることを紹介。人を介して伝染するケースがあるため「帰ってきた職員を隔離することも考えている」としたが、県畜産課によると実際には1週間、動物と接触させない措置を取っているという。(共同) [2010年5月19日12時28分]