東京電力福島第1原発3号機の中央制御室で原子炉を起動する同社社員ら=18日午前、福島県大熊町(東京電力提供) 東京電力は18日、福島第1原子力発電所(福島県大熊町)3号機で使用済み核燃料を再利用するプルサーマル発電のため原子炉を起動し、核分裂が連続して起こる臨界に達した。前日深夜に起動する予定だったが、一部機器が正常に作動しなかったため、ずれこんだ。当初予定していた22日夜の発電開始も、遅れる可能性がある。 東電にとっては初のプルサーマル発電で、国内では九州電力玄海原発、四国電力伊方原発に次ぐ3基目となる。運転開始から30年を超え、高経年化(老朽化)対策を施している原子炉では初めてで、沸騰水型軽水炉(BWR)でも初となる。17日午後11時の起動を予定していたものの、直前になって緊急炉心冷却装置の配管で弁の状態を表示するランプが正常に作動しなかったという。原因調査などに時間がかかった。 プル