安全保障関連法や憲法改正への反対運動を展開した学生団体「SEALDs(シールズ)」が15日、解散する。結成から1年余り。「おかしいことはおかしいと言おう」。そんな呼びかけを受け、街頭でのデモが東京で、各地で広がった。シールズが残したものは何なのか。実際に接した人たちに聞いた。 今年1月、栃木県に若者グループが生まれた。日光市の山あいで暮らす七田(しちだ)千紗さん(17)がツイッターで呼びかけ、県内の若者約10人で立ち上げた。 きっかけは昨年5月、ネットで見たシールズのデモの動画。「反対」と叫ぶだけでなく、自分の言葉で訴えていると感じ、「私も訴えたい。政治を語れる社会に変えたい」と思った。 だが、デモがある国会前までは電車を乗り継いで片道約4時間。東京でのデモに何度か参加したが、頻繁には行けない。「東京の動きにぶら下がるだけでなく、地元でやろう」と思い立った。宇都宮市で1月、改憲反対を訴える