■エンジニアから環境問題の活動家に転身 与論島のサンゴ礁が、1998年の世界的な海水温上昇により、瀕死の重傷を負っている。――この問題の解決に取り組んでいるのが、NPO法人 与論情報化グループ e-○k(イー・マルケー)副理事長の植田佳樹氏だ。e-○kは、与論島の情報化推進を目指し、2001年から活動を始めているNPO法人(2004年にNPO法人化)。2001年から、島内のインターネット網整備に尽力し、2007年からは植田氏が中心となってサンゴ礁再生プロジェクトを始動している。 e-○kというユニークな名称は、同NPO設立当初からかかわっている島内の電器屋の人が「エレクトロニクス(electronics)、OK(オーケー)」ということで付けた。文字を英文字の「O(オー)」とせず、「○(まる)」にしたのは、島内に流れている“結”(ゆい:村や町などの集落において、相互扶助の精神で共同生活を推進