「洗脳の科学」P47-52より。 洗脳を行なう場合、コミュニストたちは、なんとか生き延びていくには足りるが、人の脳が効果的に機能するには不十分な量の食べ物しか与えない。実際、この戦略は全市民に対して使われることさえよくある。理由は簡単明瞭だ。腹を空かしている人々は、騒ぎを起こさない。腹を空かしている人々は、抑圧に対して無批判な反応をする。これはソビエト人が発見したことだが、飢えによって人は死ぬまで自発的に働こうとするものなのだ。さらに重要なのは、飢えることで、あらゆる道徳観念が破壊され、人は自分の仲間とも憎むべき弱肉強食の競争へと駆り立てられてしまう。飢えが現実を非現実的なものに変えてしまい「いけにえ」はさらに暗示にかかりやすくなるのである。 長期間に及ぶ疲労というものも、コミュニストが使う洗脳の一要素である。疲労による効果はまったく猛烈なものとなる場合がある。かっきり一時間でいいから、ま