1999年。ヴィジュアル系において多々扱われるモチーフのひとつである。D'ERLANGER「1999 -Shyboy story-」、LUNA SEA「1999」など、世紀末の退廃感や世界の終末をイメージさせる曲だったり、当時の世相を反映させた、SIAM SHADE「1999」だったり、あるいは、Plastic Tree「1999」や、えんそく「1999年のブルース」など、過ぎ去った1999年についての楽曲も存在する。思い返せば、90年代後半の流行語にもなった「ヴィジュアル系」自体、当時蔓延していた「世紀末」の空気がブームを後押ししていたように記憶してしている。 では実際の1999年はどんな年だったのか? ブームはピークを迎え、「アクロの丘」「残-ZAN-」「ゆらめき」の3枚のシングル同時発売でデビューしたDIR EN GREY(当時の表記はDir en grey)、「ヴィジュアル系バン
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