少し考えればおかしいとわかることが理解できない為政者たち 西村康稔経済再生相が国民の猛反発を受け、コロナ感染対策についての発言を撤回し陳謝した。 西村氏に限らず、少し考えればおかしいと分かることが、国民の反発を受けるまで当人に理解できなかったという事例が、この国の責任者に相次ぐ。 例えば、東京都幹部は、感染再拡大の中で五輪のパブリックビューイングを開催するおかしさに気付けず進めようとした。五輪組織委幹部は、会場での酒類提供はあり得ないことと理解できなかった。菅政権は都議選の敗北を突きつけられるまで、有観客での五輪開催に問題ないとしていた。 それらの中でも、この度の西村氏の発言は、根深いものがある。 8日、政府が東京都への4度目の緊急事態宣言発出を発表したことに伴い、同日の記者会見で、酒類の提供自粛を求めても応じない飲食店に対し、金融機関や酒類の販売業者を通じて働きかけを強める方針を打ち出し