クラウド基盤ソフトウェアとして盤石の地位を築きつつあるOpenStack。急速な進化を続ける一方で、その変化の速さと構成の複雑化により、導入時の検証作業に手を焼く企業も多いという。そうしたOpenStack導入のオーバーヘッドを取り除くために、デルとレッドハットが共同で提供しているのが、「Dell Red Hat OpenStack Cloud Solutions」だ。両社のクラウド・ソリューションが提供する価値とは何か。デルの増月 孝信氏とレッドハットの佐々木 宏忠氏にお話を伺った。 OpenStackの急速な進化にとまどう企業 エンタープライズ市場においてOpenStackが本格化したのは、2015年になってからだという。市場の変化について、デルの増月 孝信氏は次のように説明する。 「2014年まで、OpenStackを本番環境で活用しているのは大学や研究機関が主で、企業は先進的なとこ