2021年ころに世界最速を目指す次世代スーパーコンピューター(スパコン)「ポスト京」の製造が始まった。理化学研究所と富士通の共同開発により、11年に世界最速の座を射止めた「京」の後継機で、エクサ(100京)スケールの計算能力を射程に入れる。スパコンはハイテク競争の象徴。令和に至る平成30年間はコンピューター開発の頂上決戦として、日米間で火花を散らしてきた。 <ベクトル時代 米クレイが先駆者> 90年代前半―。パソコンは16ビットから32ビット機へのシフトが本格化し、業務用では64ビットの縮小命令型(RISC)プロセッサーが登場するなど、コンピューター業界は活気づいていた。 当時、スパコン商戦は多数の演算を一括処理するベクトル型の専用プロセッサーが全盛期にあり、米クレイが先駆者として名をはせていた。その後、汎用プロセッサーで構成するスカラ(並列処理)型が台頭し、スパコンの勢力図はスカラ型へと
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