「少子化を解決せよ」の大合唱、これから産みたい女性にとっては追い風が吹いているようだが、何かモヤモヤする。外野から「産め産め」言われると、産みたい気持ちもなえそうだ。産むのは誰のためなのか。自分、家、社会、国? 2月、大阪市立中学の校長が全校集会で「女性にとって子どもを2人以上産むことは、仕事でキャリアを積む以上の価値がある」と発言、「価値観の押しつけだ」「正論だ」と賛否両論が起きた。昨年9月には菅義偉官房長官が芸能人カップルの結婚に際し、「この結婚を機に、ママさんたちが一緒に子どもを産みたいとか、そういう形で国家に貢献してくれたら」と発言し、波紋を呼んだことも記憶に新しい。 安倍政権は「1億総活躍社会」を掲げ、「希望出生率1・8の実現」を打ち出している。そんな中、女性誌「FRaU」3月号に、女優の山口智子さん(51)が子どもを産み育てない人生を選んだことに「一片の後悔もない」と語ったイン