仕掛け満載 ハンガリーのブダペストで開催された脱出ゲームで謎解きに没頭する参加者 LASZLO BALOGH-REUTERS デービッド・スピラのチームは準備万端だ。気合いの掛け声も不要、既にアドレナリンはみなぎっている。彼らは入り口をくぐり、背後でドアがバタンと閉まった。男女7人のチームは部屋中に散らばり、引き出しを開け、壁から版画を引きはがしてキビキビと攻めてかかった。 スピラが敷物をひっくり返して何かを発見し、叫び声を上げた。監禁でもされている? いや、彼らが挑んでいるのは、ニューヨークでミッション・エスケープゲームズ社が運営する体験型脱出ゲームだ。 このゲームは、部屋に閉じ込められた参加者たちが手掛かりや暗号、パズルを解き、何らかのストーリーやテーマを導き出して鍵を開け、脱出するというもの。制限時間は大抵1時間だ。 世界的な現象となっていたこのゲームは、アメリカに上陸するやいなや爆
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