ペルシャ湾の米空母上で天然痘ワクチン接種を受ける米兵(2003年1月29日撮影、資料写真)。(c)AFP/Leila GORCHEV 【5月24日 AFP】世界保健機関(World Health Organization、WHO)加盟国の間では、1979年に根絶された天然痘の最後のウイルス株を保存すべきか廃棄すべきか、議論が再燃している。 前回1986年の議論では、最後の株を保持している米国とロシアの主張が通り、保存することが決議された。 米露は今回も、天然痘の再来を防ぐための研究は継続されなければならないと主張し、保存したい考えを示した。両国はとりわけ、生物化学兵器の用途で天然痘ウイルスを秘密裏に保持している国がある可能性を懸念している。 ただし両国は、最終的には廃棄されるべきだとして、廃棄の日程に関する話し合いを5年以内に開始したいと述べている。 欧州連合(EU)、カナダ、イスラエル、