4月中旬、ほぼ1週間の間に日本周辺で大きな地震が相次いだ。2年前に起きた 東日本大震災の余震も頻発した。 南海トラフなど次の巨大地震の前兆か、火山噴火の前触れか、不安は尽きない。専門家も「何かを示しているのかは分からない」と言うしかないのが現実だ。今後、何に注意したらいいのか。 ▽妙に多い? 約1週間に発生したマグニチュード(M)6かそれに近い地震は5回。通常M6以上は年平均17回で、かなり集中した印象がある。東京大地震研究所の 酒井慎一 (さかい・しんいち) 准教授は「『妙に多い』と頭をよぎるのは専門家も同じ」と話す。 このうち淡路島で13日起きたM6超の地震は、東海沖から四国沖にかけて延びる海底盆地「南海トラフ」沿いで想定される巨大地震との関連を思わせた。 南海トラフで起きるM8級の地震の前には、内陸部での地震活動が活発化するとの研究もある。1944年と46年に南海トラフ沿いで起きた大