東京電力福島第一原子力発電所で汚染される前の地下水を海に放出する「地下水バイパス」について、国と東京電力が4日、福島県の漁業者側の要望を「守る」と文書で回答したことから、漁業者側が正式に同意し、早ければ5月にも実施される見通しとなりました。 「地下水バイパス」は福島第一原発で増え続ける汚染水対策の柱の一つで、建屋に流れ込む前に地下水をくみ上げて海に放出することで、汚染水の発生量を減らそうというものです。 先月25日の福島県内の漁業者の会議で、安全確保に向けた要望を国と東京電力が守ることを条件に、漁業者側が容認する意向を示していました。 4日は、国と東京電力の担当者がいわき市で、県漁連の会長と県内の6つの漁協の組合長と会い、文書で正式に回答しました。 文書では、海に放出する際の基準を厳格に守ることや、水質検査や放出に東京電力以外の第三者が関わることなど、要望に沿った内容が盛り込まれ、漁業者側