この画像を大きなサイズで見る 1950年代の初め、考古学者らが紀元前14世紀の粘土板を数枚発掘した。その粘土板は、シリアの古代都市ウガリットで見つかり、フルリ語のくさび形文字の署名を含んでいたことから、これまで発見された中でも最古の音楽作品、3,400年前の儀式用の賛美歌であることが判明した。 The Oldest Song in the World そこから流れる現代のキーボードの音は、シュメール人達の楽器の音色とは別物だろうし、そのリズムも推測に過ぎない。それでもこの不思議な曲の感覚をつかむには十分な手がかりになるだろう。 この曲は、リチャード・フィンク氏が1988年のArcheologia Musicalisの論文内で記したもので、”3,400年前には和音だけでなく全音階(七音)が存在した”という説を裏付けている。 ここでフィンク氏は、多くの音楽学者らの”古代の和音は事実上存在しない