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ブックマーク / note.com/takecando (10)

  • ロボットの提供価値を整理してみたので意見ください~|安藤 健/ロボット開発者

    これまでにも何度か連載記事やインタビュー頂いた記事などで、ロボットが提供している価値は、ざっくりと「自動化による価値」「遠隔化による価値」「自己拡張による価値」の3つに分けられるのではないという話を発信してきました。 今回はそれももう少し分解してみました。ただし、完全に細かく分解していくと、ユースケース次第で個別に出てくるKPIみたいなものになってしまうので、KPIよりは抽象化したようなワードのようなものです。 1つ1つ紹介すると、めちゃ時間掛りそうなので、取り敢えず、キーワードを羅列すると以下のようになるのではないかと思います。もちろん、それぞれの価値は独立でない場合も多かったり、領域を跨いで複数の価値を提供する場合や、B2B2Cなどユーザの立場によっては同じロボットでも価値と感じる項目が異なるなど、いろいろと深掘りしたくなる点はあります。 自動化による価値自動化による価値は基的には、

    ロボットの提供価値を整理してみたので意見ください~|安藤 健/ロボット開発者
  • 宅配ロボットの国内実証状況まとめ|安藤 健/ロボット開発者

    国内において公道を走行する宅配ロボットの取り組み加速が格化して1年が経ちました。過去の「Segwayのようなロボットが公道を走れるのか走れないのか」、「特区を作れば大丈夫」という長年の議論と比較すると、個人的には劇的に進んだ1年だったと思います。今回は実際にどのようなところまで来ているのか、公開情報をもとに纏めておきたいと思います。 事の発端と国の動きコロナの影響もあったかなかったかはわかりませんが、EC増加によるサプライチェーンへの負荷が爆発している状況に対して、2020年5月14日の未来投資会議において、当時の安倍総理から「低速・小型の自動配送ロボットについて、遠隔監視・操作の公道走行実証を年内、可能な限り早期に実行する。関係大臣は具体的に検討を進めていただくようお願いする。」という発言がありました。(未来投資会議議事要旨リンク。確かに最終ページに総理発言あります) 全てはここから始

    宅配ロボットの国内実証状況まとめ|安藤 健/ロボット開発者
  • GEから学ぶメーカのサービス事業化を成功させるためのモノづくりの強化|安藤 健/ロボット開発者

    デジタルクロス様でのロボットコラムの6回目を書きました。今回のテーマは「ロボットのビジネスモデル」ということで、はやりのRaaS;Robot as a Serviceなど事例なども紹介しています。良ければ是非! これまでロボットのビジネスモデルについてちゃんと整理したことがなかったので、個人的には結構勉強になった回でした。ただし、最も勉強というか刺激になったのは、残念ながらロボットの事例ではなく、GEの航空機エンジン事業の事例。 このGEエンジン事例はメーカーのサービスモデルへの転換ということで非常に有名なので、ご存知の方も多くいらっしゃるかと思います。一方で、その裏でモノづくり側の強み構築がかなり戦略的に行われていたことは、私自身は全く理解できてらず、その考え方は大いに参考になると思います。「モノからコトへ」ということが盛んに言われる中で、どのようにして戦っていくか、その示唆を得られる事

    GEから学ぶメーカのサービス事業化を成功させるためのモノづくりの強化|安藤 健/ロボット開発者
  • 農水省もオススメする搾乳ロボット、省人化だけでない価値に脱帽した話。|安藤 健/ロボット開発者

    気になるお値段は、ロボット単体では2500万円から3000万円くらいですが、結局システムや牛舎などの投資を含めると結局は億を超える投資になるようです。農家側としては結構な金額のの投資ですが、牛乳の値段が高水準を維持していることや国が最大半分くらい補助してくれることで、投資に踏み切り、結果としてロボット普及が進み始めています。 搾乳作業の負担では、なぜ国は補助金を出してまで、搾乳ロボットの普及を進めようとしているのでしょうか。 それは、酪農家の労働時間の中で大きな割合を占めるのが搾乳作業だからです。酪農場の1人当たりの年間労働時間は全国平均で2300時間、特に規模が大きい北海道では2500時間にもなっています。まさに激務・・・北海道における搾乳牛1頭当たりの作業別労働時間をみると、搾乳作業は約46時間と全体の作業時間の約50~60%を占めています。さらに、搾乳作業は、毎日決まった時間帯に長時

    農水省もオススメする搾乳ロボット、省人化だけでない価値に脱帽した話。|安藤 健/ロボット開発者
  • 2019年に世界で売られた産ロボ37万台、業務用サービスロボ10万台、家庭用ロボ2000万台。|安藤 健/ロボット開発者

    9月末にIFR (International Federation of Robotics:国際ロボット連盟)による年次レポート”World Robotics Report 2020”が発行されました。ロボットの動向を概要を知るという意味で、今回は内容を可能な限り図も使いながら、レビューしてみたいと思います。もう少し詳しく知りたい人は、こちらを参照ください。 #WorldRobotics2020 IFRというのは、1987年に創設されたNPOです。グローバルにロボットに関する情報発信を定期的に行っていて、ロボット業界で働いていると市場動向の概要を知るために助かる統計情報などを提供してくれています。 では、確認してみましょう。 産業用ロボット稼働台数:270万台ロボット稼働台数は2018年から12%増えて270万台です(2014年からのCAGRは13%)。270万台が多いか少ないかは分かりま

    2019年に世界で売られた産ロボ37万台、業務用サービスロボ10万台、家庭用ロボ2000万台。|安藤 健/ロボット開発者
  • 中国製サービスロボットが世界を席巻しそう!もうしてる!?|安藤 健/ロボット開発者

    かねてより中国のロボット開発の勢いがスゴイスゴイと言われてきましたが、工場の中を除くと、いよいよ日の中でも日製のロボットより中国製のロボットを目にする機会が増えそうな時期になってきた気がします。今回は中国のサービスロボットの状況について簡単に調べて見たいと思います。 2020年2月にはコロナ対策として中国・武漢で使われているロボットについてもご紹介しましたので、一部そちらと被る内容もあります。 中国サービスロボットの市場動向まずは中国におけるロボット市場の様子を見てみます。国際ロボット連盟(IFR)のデータを見ると、2019年の世界のロボットの市場規模は290億ドル(約3兆円)で、2014−19年の年平均成長率は約12.3%になっています。この中で、サービスロボットは前年比14%増の約95億ドルとなっています。更にその中で中国のサービスロボット市場規模は約22億ドル(約2400億円)、

    中国製サービスロボットが世界を席巻しそう!もうしてる!?|安藤 健/ロボット開発者
  • プロジェクトを作るときに意識する入口3Pと出口3P|安藤 健/ロボット開発者

    最近、『何考えて仕事してるんですか?』と聞かれることが増えてきた。私が考えているのは、「周りのメンバーや自分が面白く仕事ができているのか?」「そのためにはどうしたら良いか?」ということがほとんど。ただ、そのような答えをすると、聞きたいのはそういうことではないんだよなーという顔をされる。どうやらアイデアやプロセスのフレームワークがあるはずで、それを教えてほしいということらしい。 そんなものは持ってない!というのが答えなんですが、せっかくの機会なので、ロボット開発部隊の責任者としてプロジェクトを起案、推進しようとしているときに何を考えているのか、何を強く意識しているのか考えてみたいと思います。 結果として プロジェクトの入口としての3P【Philosophy, Problem, People】と 出口としての3P【Patent, Product, Paper】というものを現時点では大事にしてる

    プロジェクトを作るときに意識する入口3Pと出口3P|安藤 健/ロボット開発者
    lanius
    lanius 2020/09/12
    Philosophy, Problem, People. Patent, Product, Paper.
  • 先人たちが描いた操縦するロボットの今。|安藤 健/ロボット開発者

    自動・自律的に動くロボットではなく、人による操縦によって動くロボットに関しては過去noteでも書いたことがあります。 その中で操縦型ロボットは 1)ヒトが直接触れない方が良いモノを扱う作業 2)移動コストが高い作業(宇宙とか) 3)知能化コストが高い作業(手術とか) のどれかがあるとフィットしやすい、みたいなことを書いていました。 そして、DIGITAL Xで始めたの月一のロボット連載でも9月号で操縦型ロボットについて書きました。 被っているところもありますが、こちらはもう少し歴史的なところも拾っています。今回のNoteはもう少し歴史的なところも参照しながら、代表的な分類とともに写真とか動画とかを見てみたいと思います。 パワーアップ系アメリカGE(General Electric)のRalph Mosher(ラルフ・モッシャー)氏らが、1960年代に開始したのが「Hardiman(ハーディ

    先人たちが描いた操縦するロボットの今。|安藤 健/ロボット開発者
  • 1兆円産業の産業用ロボットだって最初は苦労したんだなという当たり前の話。|安藤 健/ロボット開発者

    Impress社のデジタルクロス(Digital X)でロボットに関するコラム連載をさせて頂けることになりました。1回目は「ロボットとは何なのか?」、2回目は「自動化の歴史とこれから」について書きましたので、良ければ是非! 原稿など何かを書くというのは当に怖いことで、書く前には色々と調べたり、情報を取ったりします。今回の自動化、特に産業用ロボットは自分が生まれる前からあるもので、授業とか、伝聞でしか聞いたことがなく、少し調べてみました。 そうすると、今では1兆円産業である産業用ロボットも、当たり前ですが、最初から1兆円産業だったわけもなく、売上ゼロ円から始まったわけです。しかも、調べて見ると、結構ゼロの期間は長いんですね。基特許がアメリカで出願されたのが1954年、日で商品化されたのが1969年、ロボットの普及が始まり「ロボット元年」と呼ばれるのが1980年。今回はその期間に何があっ

    1兆円産業の産業用ロボットだって最初は苦労したんだなという当たり前の話。|安藤 健/ロボット開発者
  • 最近話題の4脚ロボットの使い道のまとめ(Boston Dynamics社Spotなど)|安藤 健/ロボット開発者

    最近、ちょくちょく4脚ロボットのニュースを見るなぁ、ということで、どんな使い方をされているのか、ネットサーチしてみました。結論としては、まだまだ色々と使われているとは言えなさそうな感じでしたが、着実に実社会での利用は出始めているようです。 今回は現在最も有名な4脚ロボットであろうBoston Dynamics社のSpotを中心にレビューしてみたいと思います。(Top写真は他社です。。) Boston Dynamics「Spot」文字通り、泣く子も黙るほどの圧倒的なパフォーマンスを発揮するBoston Dynamics社。一般の方々にも有名なのは、バク転など体操選手並みの機動性を有する二足歩行ロボット「Atlas」ではないでしょうか? Boston Dynamics自体は、1992年にMITでLeg Labを率いていたマーク・レイバート先生がスピンアウトした会社で、2013年にGoogle

    最近話題の4脚ロボットの使い道のまとめ(Boston Dynamics社Spotなど)|安藤 健/ロボット開発者
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