エレクトロ・ハーモニックスを語るには、マイク・マシューズのライフストーリーも欠かせません。 両者は互いに絡み合い、同じ豊かなタペストリーの一部なのです。 マイクは子供の頃から粘り強い起業家精神を持っていました。彼自身の言葉を借りれば、「5歳の頃からビジネスに夢中だった。自分でビジネスを始めたいと思っていたんだよ。私が育ったのは1940年代のブロンクス(ニューヨーク市)。ハンガーで下水道からボールを釣り上げては売っていたのさ。第二次世界大戦中に双眼鏡を作っていた人の在庫を買ったんだ。プリズムもレンズも全部入っていた。中学生の時にそれを売って、プリズムの一大ブームを作ったよ。学校中が虹だらけになってね。先生方はそれらがどこからやって来たのか分からなかったみたいだ。キャンプに行って、子供たちがゴルフをしているときに私は池に入ってゴルフボールを探して売ったり、休み時間にこっそり湖に潜って釣りのルア