福島市飯野町青木の「UFOふれあい館」が、夏休みの家族連れでにぎわっている。原発事故後、客足が遠のいていたが、今年に入って回復。先月には敷地内の除染が終わり、展示内容も刷新した。 同館は1992年、古くからUFOの目撃情報があった千貫森(せんがんもり)(標高462メートル)の中腹に、旧飯野町(現福島市)が町おこしの一環として建設した。「米中央情報局(CIA)の秘密文書」とされる資料や、超常現象を扱う学研の雑誌「ムー」の全巻など約3500点が並ぶ。UFOをテーマにした資料館は珍しく、全国のマニアから近所の家族連れまで幅広い層が訪れていた。 だが、震災と原発事故の影響で、2010年度に約1万4700人だった来場客は、11年度は約4600人に激減。昨年度も約6000人にとどまった。今年度は7月までで約3300人と回復の兆しを見せており、同市はテコ入れ策として、同町の合併(08年7月)から5周年に