体にいいものを食べたいと、オーガニックな自然食材などを愛好する女性は少なくない。それはいいのだが、度を越した「信仰」で周囲を振り回す人もいる。なぜ世の多くの女性たちはオーガニックに熱狂するのだろうか。食品リスクの経済分析、オーガニック事情に詳しい近畿大学の有路昌彦氏はこう分析する。 ◆漠然とした食への不安が根拠なき流行に拍車をかける 「まず『オーガニックだから健康に良い』ということに科学的な根拠は特にありません。生産コストもかかり、値段も野菜一つとっても一般的なものの数倍ということも少なくない。ただ、そこには『高額で普通と違うものを消費する私は特別』という一種のブランドが存在し、女性の心をくすぐるうまい図式が成立しています」 過去に国内外で起きた食に関する中毒や事故も、世のオーガニック信仰を助長する一つの要因になっているという。 「さまざまな偽装事件に異物混入など、原因は違えど工業的に生産
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