さっつん以外にこの役を演じられる人はしばらく出てこないと思う。数年したら出てくるかもしれないけど、今現在では居ないと思う。 そう言われて受け取った台本があった。 読んでみると、美月という少女がそこに居た。 何故か惹かれた。 私が演じなければ、美月は居なくなってしまうのだろうか。美月はどこにいくのだろうか。 14歳から沢山の台本を読ませてもらってきて、私が演じなければいけない。初めてそう思った。 やりますとお返事してから、撮影まで4年かかった。 製作費を集めるのにそれだけかかったということだ。 その間にも、色んなお仕事を頂けていたので、私はいつ撮影が出来るのだろうかと待っているだけだった。 でもいつかね。いつかあなたは私が演じるからね。待っててね。というような、もはや母親のような気持ちが増えていった。 製作費が集まり、全てのキャストの方も決まり、撮影が出来た。 美月がとても複雑で過酷なシーン
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