記事中の通りアベノミクスで貧困率が低下に転じただけでなく、格差を示す当初所得ジニ係数も2014年から2017年にかけて低下に転じています。 さらに、再分配所得ジニ係数は2000年代後半以降低下トレンドに転じています。 こうしたことからすれば、アベノミクスで足りなかったのは再分配ではなくパイの拡大であり、感覚や格差の実態を表さない指標を基に格差が拡大していると判断すると、経済政策の判断を誤る可能性があり、多くの国民が経済成長の恩恵を受けられなくなる可能性があります。 デフレギャップが大きく残存する現局面では、総需要を持続的に増加させ、一刻も早く経済の正常化に結び付ける政策が再分配よりも優先されるべきでしょう。