「もしもし、野口です」―。7日に首相官邸で行われた宇宙飛行士・野口聡一さん(44)とのVIPコール(衛星中継対談)に同級生たちと参加しながら、時間の都合上、質問できなかった茅ケ崎市の児童に、翌8日、野口さんから衛星電話がかかってきていたことが分かった。宇宙航空研究開発機構(JAXA)からの連絡を受け、落ち込む児童を気遣った野口さんの優しさが伝わる計らい。まさかの電話を受けた児童は「本当にうれしかった」と声を弾ませ喜んでいる。 野口さんからの電話を受けたのは、茅ケ崎市立浜須賀小学校6年の山中英里さん(12)。VIPコールに野口さんの母校である同校から児童8人が参加し、山中さんはその中の一人に選ばれていた。 「宇宙にいる人と交信できるのをすごく楽しみにしていた」と山中さん。だがVIPコールでの交信時間は7日午後9時35分から20分間。野口さんが7人目の児童の質問に答えたところで時間切れにな