2010年10月16日12:52 カテゴリ 世界初、単結晶構造の「ケイブ・キューブ」と判明 岩泉・氷渡洞の鍾乳石 岩泉町安家の氷渡洞(総延長約6千メートル以上)で昨年確認された立方体の鍾乳石ケイブ・キューブ(1辺は5~8ミリ)が、世界初の単結晶構造のケイブ・キューブであることが分かった。NPO法人日本洞穴探検協会(本部千葉市)と独立行政法人産業技術総合研究所(茨城県つくば市)が共同で詳細な解明を進めている。今回の発見は、鍾乳石の形成過程を解き明かす貴重な資料として注目される。 地の底は2万年前 新発見のケイブ・キューブと確認したのは、同研究所の丸井敦尚地下水研究グループ長。研究は約1年前からスタート。キューブの一部を切り取り、顕微鏡で内部構造を調べたところ、炭酸カルシウムからなる方解石の単結晶構造であることが分かった。 これまで報告されていたケイブ・キューブは炭酸カルシウム素材だが