富士重工業は29日、50年以上続いた軽自動車の生産を終える。 富士重は1958年、国産初の本格的な軽乗用車「スバル360」を量産するなど、長く軽自動車が事業の柱だった。29日まで生産を続ける軽商用車「サンバー」は、61年の発売から約50年にわたり累計約370万台を生産してきた。 だが、国際的に競争が激化する中、富士重は2008年、水平対向エンジンや四輪駆動など独自性の高い技術を持つ乗用車に経営資源を集め、軽自動車生産から撤退することを決めた。吉永泰之社長は「競争の中で、どこに集中していくかが問われる時代になっている」と説明する。 国内の自動車市場では、維持費が安い軽自動車に人気が集まり、2011年の自動車販売に占める軽自動車の比率は36%に達した。ホンダが全面的に設計を刷新した新型車を投入したほか、トヨタ自動車がダイハツ工業から供給を受けて販売を始めるなど軽自動車に力を入れる動きが相次ぎ、
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