将来の月面探査に備えて研究開発が進められている月探査ロボットの試作機が完成し、月面に似た環境の砂丘で、ロボットの性能を確める実験が行われました。 月探査ロボットは、JAXA=宇宙航空研究開発機構が将来の月面探査に欠かせない技術を取得しようと、おととしから国内の大学や企業と共同研究を進めているものです。 13日は、完成した7台の試作機が静岡県浜松市の海岸にある中田島砂丘に初めて勢ぞろいし、このうちの4台のロボットを使って走行テストが行われました。 砂丘は細かな砂や岩などで覆われた月の表面と似ているため、実験の舞台にはうってつけで、このうち水の探査を目的に開発された東京工業大学のロボットは、砂にめり込まない柔軟性のあるタイヤが特徴で、滑りやすい砂地の急斜面もスムーズに上り下りしていました。 大手ゼネコンの研究所が開発した月面基地を放射線から守るフェンスを作るロボットは、土のう袋に砂を詰め込んで