6日午前9時半頃、熊谷市大麻生の秩父鉄道広瀬川原熊谷工場敷地内で、運行のために入れ替え作業を行っていた蒸気機関車(SL)が、線路を切り替える「転てつ機」を通過する際、進行方向右側に脱線した。けが人はなかった。 SLを客車に連結させるため、工場から150メートルほど進んだところで脱輪し、右側に約1メートルほどずれこんだ。同社で脱線原因を調査している。秩父鉄道によると、SLは、冬季を除いて土日を中心に熊谷―三峰口間を1日1往復で運行している。6日は、熊谷駅を午前10時12分発の予定だったが運行できず、約1時間遅れて電気機関車で輸送を行った。SLの復旧の見込みは立っておらず、少なくとも8月16日までは運行できないという。 2歳の息子と初めてSLを乗りに来た会社員男性(37)は、車内から傾いたSLを撮影した。たくさんの作業員が集まっており、ものものしい雰囲気だったという。「息子はSLに乗るのを楽し