2022年3月30日、国際宇宙ステーション(ISS)から、NASAのマーク・ヴァンデハイ宇宙飛行士、ロシアのアントン・シュカプレロフ宇宙飛行士、ピョートル・ドゥブロフ宇宙飛行士の3人がロシアのソユーズ宇宙船に乗って地球に帰還した。 執筆時、ソユーズ宇宙船「MS-19」はISSから無事に分離し、カザフスタンへの着陸に向けて飛行を続けていた。ロシアのウクライナ侵略後、緊張関係の中で米露の宇宙関係者が固唾を飲んで見守っていた「NASA宇宙飛行士のソユーズでの帰還」は無事に達成されるようだ。 一方で、前回取り上げたロシア国営宇宙企業ROSCOSMOS(ロスコスモス)のドミトリー・ロゴジン総裁は、今も過激な挑発的発言を繰り返している。 しかも、3月後半になって「挑発のターゲットを日本に移した」ようだ。内容は子どもじみたものだが、強気な発言の背後にロシアの宇宙産業が抱える問題点が透けてみえる。 直近の