「卒論の質で能力をみます」と語る、採用責任者の話。にでてくるような企業が増えるのは素敵だなと思うのだけれども、一方でこれ本当の話かなとも思う。 「今は、どこの大学に行ったかよりも、大学で何をしたかが重要です」と、その方は言った。 彼はあるテクノロジー系企業の採用責任者だ。数多くの学生を面接し、有能な学生を何人も引っ張った。 「大学受験までの勉強は、「自発的な探求」ではありません。」と彼は言う。「まあ、せいぜいパズルがうまく解けるといったレベルの話です。」 彼はそう言い切ると、少し沈黙した。私に今の言葉を反芻するよう促しているのだろう。 「だからあまり大学名は重視しません。それよりも、「卒論の質」のほうが遥かに重要です」彼はそう言った。 多くの大学では、卒業年度の12月〜2月が卒論提出のシーズンとなる。もし、卒論を実際に読んで採用を決めているとしたら、この会社は早くて1月、遅くて3月に採用活