これは「氷山の一角」に過ぎない 2020年1月20日、日本の電機メーカー大手の三菱電機が大規模サイバー攻撃を受けていたことが判明した。 朝日新聞が報じたところでは、国内外の多数のパソコンやサーバーが不正にアクセスされ、「自社の情報に加え、防衛省、環境省、内閣府、原子力規制委員会、資源エネルギー庁など10を超える官公庁や政府機関、電力、通信、JR・私鉄、自動車の大手を中心に少なくとも数十社の国内外の民間企業に関する様々な情報が不正アクセスを受けた。その一部が外部に流出した可能性がある」という。 三菱電機は、朝日新聞の取材に「社内調査の結果、防衛・電力・鉄道などの社会インフラに関する機微な情報、機密性の高い技術情報や取引先に関わる重要な情報は流出していないことを確認済み」とコメントしている。 しかし、サイバー安全保障やスパイ工作について取材してきた筆者にとっては、防衛情報やインフラ関連の情報が