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軍艦に関するlocke-009のブックマーク (7)

  • 艦隊を指揮する軍艦・旗艦と指揮所(9)航空戦の指揮所に関する昔話 - 軍事とIT(429)

    海、陸と話が続いたので、やはり空の上の話もしなければいけないだろうと考えた。そこで今回は「温故知新」ということで、まず第2次世界大戦中の話から始めてみようと思う。 航空戦の指揮における特徴 指揮所に指揮官がいて、全体状況を見ながら、必要なところに必要な戦力を差し向ける。これができないと任務を達成できないのは、陸海空のいずれも同じだ。ただし航空戦の指揮には、陸戦や海戦にはない特徴がある。 それは、指揮官が状況を目視で把握しながら指揮するのは非現実的、というところ。戦の道具として見たときの航空機の特徴は、「スピードが速い」「行動範囲が広い」「3次元の動きをするので戦場が立体化する」の3点だが、いずれも、目視による状況把握を阻害する要因となる。そもそも、数百kmも離れた場所、あるいは何千mも上の高空の状況を、目視で的確に把握するのは無理な相談だ。 また、航空機は地上に縛り付けられているわけではな

    艦隊を指揮する軍艦・旗艦と指揮所(9)航空戦の指揮所に関する昔話 - 軍事とIT(429)
  • 艦隊を指揮する軍艦・旗艦と指揮所(8)紙の地図からコンピュータへ - 軍事とIT(427)

    第19回で、「陸戦における状況認識」という話を取り上げた。それと被る部分もあるのだが、今回はその話を指揮所の立場から眺めてみることにしよう。 湾岸戦争は紙の地図で指揮していた これは過去に何回も、あちこちで書いた記憶がある話だが。 「ハイテク兵器」が喧伝された1991年の湾岸戦争でも、陸戦についていえば、指揮所のスタイルは第2次世界大戦の頃と大差はなかった。つまり、指揮所を店開きしたら大きなテーブルを設置して、そこに地図を拡げる。そして、地図の上に透明シートあるいはトレーシング・ペーパーを重ねて、そこに指揮下の部隊や敵軍の位置などを書き込んでいく。 なぜ地図に直接書き込まないかといえば、情報保全のため。地図に重ねた透明シートやトレーシング・ペーパーに位置を書き込む方法なら、重ねる位置を正しく合わせない限り、正しい情報にならない。地図に直接書き込んだら、その地図が敵手に落ちたときに情報が筒抜

    艦隊を指揮する軍艦・旗艦と指揮所(8)紙の地図からコンピュータへ - 軍事とIT(427)
  • 艦隊を指揮する軍艦・旗艦と指揮所(7)走行中の衛星通信(SATCOM-on-the-MOVE) - 軍事とIT(426)

    前回、「かつて、陸戦の指揮所で使用する通信手段といえばVHF/UHF/HFの通信機と有線電話ぐらい」という話を書いた。ところが、この業界でもネットワーク化が進んできて、遠距離・大容量の通信手段が欲しくなった。すると海軍と同様、衛星通信(SATCOM : Satellite Communications)が必要、という話になる。 衛星通信の難しさ 衛星通信といっても、種類はいろいろある。メジャーな方式は、赤道上空36,000kmの静止軌道を使用する衛星だが、周回衛星を使用するタイプもある。もっとも、軍用の通信衛星では前者が主流となっている。ところが、静止衛星を利用しようとすると、一つ厄介な課題がある。 VHF/UHF/HFは、わざわざ指向性が強いアンテナを使わない限り、電波は四方八方に向けて飛んでいく。ところが、衛星通信は話が違う。建物の屋上やバルコニーに設置されている、衛星放送受信用アンテ

    艦隊を指揮する軍艦・旗艦と指揮所(7)走行中の衛星通信(SATCOM-on-the-MOVE) - 軍事とIT(426)
  • 艦隊を指揮する軍艦・旗艦と指揮所(6)陸戦の指揮所に関するあれこれ - 軍事とIT(425)

    過去5回にわたって「海の上」の話を続けてきたので、今回から「陸の上」に話を移す。陸戦における指揮所には、洋上の旗艦とは違った難しさがある。 陸戦では指揮所が動く よほど上級の司令部になれば話は違ってくるが、陸戦における基的な特徴として「指揮所は移動することが前提」がある。指揮下の部隊が走り回っているのだから、それに併せて指揮所も移動しないといけない。前線から遠くなれば状況の把握はおぼつかなくなるし、指揮を執るにも具合が良くない。 すると、どういうことになるか。指揮官と幕僚とその他の要員は車両に乗って移動する。そして、「ここを指揮所とする!」と決めたら、そこに車両をとめて、テントを張って、通信機のアンテナを立てて、指揮所を「店開き」する。戦況が変化して、指揮下の部隊が移動していったときには、その指揮所を「店じまい」して、新たな場所に向けて移動する。 もっとも、走りながら指令を発する場面もあ

    艦隊を指揮する軍艦・旗艦と指揮所(6)陸戦の指揮所に関するあれこれ - 軍事とIT(425)
  • 艦隊を指揮する軍艦・旗艦と指揮所(3)旗艦に求められる条件 - 軍事とIT(422)

    前回は、「現代の旗艦に求められる条件は通信・指揮管制能力である」という話を書いた。昔のように、指揮官と幕僚が乗り込んで仕事をするためのスペースがあればよい、という話ではないのだ。ところが、通信・指揮管制能力を充実させようとすると、実はフネそのものの設計にも影響が及ぶ。というのが今回のお話。 米海軍が艦隊旗艦にした艦 旗艦といってもいろいろなレベルがあるが、まずは米海軍の艦隊旗艦を見てみることにする。 手近なところで、太平洋の西半分からインド洋までを担任海域としている第7艦隊の場合、1970年代にはミサイル巡洋艦「オクラホマ・シティ」(通称オキ・ボート)が旗艦を務めていたが、1979年10月から現在に至るまでは、揚陸指揮艦(後に指揮統制艦に呼称変更)「ブルー・リッジ」が旗艦を務めている。 「ブルー・リッジ」にはもう1隻、同型艦の「マウント・ホイットニー」があるが、こちらは地中海を担任海域とす

    艦隊を指揮する軍艦・旗艦と指揮所(3)旗艦に求められる条件 - 軍事とIT(422)
  • 艦隊を指揮する軍艦・旗艦と指揮所(2)旗艦に求められる機能 - 軍事とIT(421)

    第27回で、軍艦の戦闘指揮所について書いた。その際に、「旗艦に求められる能力の一つに『通信能力』が加わる」と書いた。今回は、この辺の話をさらに深く、掘り下げてみよう。 場所だけの問題ではない 前回にも触れたように、固有の乗組員以外に司令や幕僚やその他のスタッフが乗り込んでくるわけだから、旗艦はその分だけ追加のスペースを必要とする。重巡洋艦や戦艦や空母といった大型艦ならまだしも、小型の艦だとそんなスペースはない。だから昔は、複数の駆逐艦で編成する駆逐隊の旗艦にするため、司令部を乗せるためのスペースを追加した「嚮導駆逐艦」という艦を造った事例もあった。 今の海上自衛隊では、ヘリコプター護衛艦「ひゅうが」「いせ」「いずも」「かが」の4隻には、個艦の戦闘指揮を執る戦闘情報センター(CIC : Combat Information Center)とは別に、司令部が使用する指揮所として旗艦用司令部作戦

    艦隊を指揮する軍艦・旗艦と指揮所(2)旗艦に求められる機能 - 軍事とIT(421)
  • 艦隊を指揮する軍艦・旗艦と指揮所(1)旗艦とは - 軍事とIT(420)

    9月4~8日にかけて米海軍の横須賀基地に、英海軍の空母「クイーン・エリザベス」が寄港した。このフネは今年の1月から、英海軍の艦隊旗艦を務めている。ちなみにその前は、2018年3月から2021年1月まで、揚陸艦「アルビオン」が旗艦を務めていた。その間、2018年8月に晴海に寄港して一般公開を実施しているから、読者の皆さんの中にも、「アルビオン」を訪れた方がいらっしゃるだろう。 9月8日に横須賀を出航、浦賀水道を南下する「クイーン・エリザベス」 「クイーン・エリザベス」の前の英海軍艦隊旗艦は、この「アルビオン」だった 旗艦とは? ところで。旗艦とは何か。来はネイビー用語だが、民間でも使われることがある。よくあるのは、家電量販店のチェーン店などを対象として、規模や売上が多いエース格の店舗を「旗艦店」と称するものだ。また、カメラ業界でも最上級モデルを「フラッグシップ機」と呼ぶ。 「旗艦」の原語は

    艦隊を指揮する軍艦・旗艦と指揮所(1)旗艦とは - 軍事とIT(420)
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