腕を上げた状態で楽に作業が続けられるロボットスーツ=東京農工大大幸町キャンパスで09年1月9日、関東晋慈撮影 大根抜きなど負担の大きな農作業を手助けする「農業ロボットスーツ」を東京農工大が開発し、9日東京都府中市のキャンパスで実演した。スーツの重さは約25キロだが、今後半分に軽量化し、2年後には50万~100万円で市販する計画だ。 公開された作業は▽イチゴ摘み▽ポンカンの剪定(せんてい)▽大根抜き--の3種類。長時間、腕を上げている剪定作業や腰を曲げるイチゴ摘みは体への負担が大きい。大根抜きでは腰に約30キロの力がかかる。 ロボットは肩やひじ、腰、ひざの関節に計8個のモーターを付け、作業者を補助する。大根抜きではスーツの装着で半分以下の力で済み、他の2種類でもほとんど負担を感じずに作業できたという。 現在、農業従事者の約4割が65歳以上で、補助ロボット開発を期待する声が高まっている。100