CPUリソースの利用を最適化する手法として注目されるサーバの仮想化技術。連載の第1回目として、サーバ仮想化技術の背景と全般的な動向を紹介する。 サーバ統合やシステムリソースの有効活用を目的とした仮想化技術の利用が拡大している。従来、仮想化技術はハイエンド・サーバでの利用が中心であり、その利用シーンも限定的であった。しかし、IAサーバ向けの仮想化ソフトの性能および品質向上により、利用促進に弾みがついている。 今後、仮想化技術を支援するプロセッサの普及や、多数の仮想サーバを一元的に運用運理するツールとの連携により、仮想化技術は急速に普及すると予想される。本連載では、サーバ仮想化技術に関して、動向、活用例、評価ポイントの3つに分けて解説する。 サーバ仮想化が求められる背景 サーバ統合によるコスト削減およびガバナンスの強化 仮想化技術が注目されている背景の1つに、ユーザー企業のサーバ統合に対する期