東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長(83)の発言が女性蔑視と批判されている問題で、森氏を取材するなど政界の表裏を知るジャーナリスト田原総一朗氏(86)が7日、取材に応じ、「辞めた方がみんな納得する」と話した。会長として不適任との声が多数の世論と異なり、政治家や組織委からは続投を望む声が相次ぐ。日本にはびこる正論を言えない空気も良くないと指摘した。【取材・構成=近藤由美子】 -森氏の発言をどうみている 「あんなことを言って、批判されるのは頭では分かっていたはず」 -背景には何がある 「気が弱い人だから、逆に強気に振る舞おうとするのでは。総理大臣になった日の朝、『所信表明演説の原稿があるから、読んでくれないか』と電話があった。断ると『悪いけど官邸に来てくれないか。不安で不安でしょうがないんだ』と。今でも変わっていない」 -世代的なものもある 「僕ら世代が教育を受けた戦前の小学校