「アバター」や「タイタニック」で知られる映画界の巨匠、ジェームズ・キャメロン監督は広島と長崎の「原爆」をテーマにした映画を製作することを表明しているが、原作の書籍が出版停止に追い込まれる騒ぎになっている。ノンフィクションをうたう同書の記述にウソが含まれているのではないかという指摘があったためだ。 しかし「少年時代のキューバ危機で、原爆への恐怖を感じた」というキャメロン監督は映画化の意志に変わりがないことを明らかにするとともに、「歴史的重要性をもつこの本が、わずかな誤りのために抹消されるのは遺憾だ」と出版社を批判している。 原作に「捏造疑惑」が浮上 問題の本は、2010年1月に米ヘンリーホルト社から出版された「ザ・ラスト・トレイン・フロム・ヒロシマ(広島からの最終列車)」。「タイタニック」などのキャメロン作品にアドバイザーとして参加した経験をもつ作家のチャールズ・ペルグリーノ氏が、終戦間際の