Javaを利用して企業システムを構築したり、Javaで構築したシステムを保守運用するうえで欠かせないポイントの一つが、米Oracleが中心となって策定するJava標準の動向を押えることだ。Java標準の策定については「開発スピードが遅く、最新の技術を取り込めていない」という批判もある。 この点について、日本オラクルの伊藤敬氏(クラウド・テクノロジー事業統括 Fusion Middleware事業統括本部 ビジネス推進本部 担当シニアマネジャー)は、「標準であるため、互換性などを意識しながら開発しているためだ」と話す。 Javaの標準については「開発が遅い」という意見もある一方で、企業向けシステムの場合、サーバー側のフレームワーク「Java Enterprise Edition(EE)」の後方互換性や、Java EEをサポートする商用のWebアプリケーションを採用することによる安定稼働を重視