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2008年9月24日のブックマーク (3件)

  • 『孤独のグルメ』 - 紙屋研究所

    久住昌之/作画・谷口ジロー『孤独のグルメ』 工夫のない表題をつけるのは気恥ずかしいが、最高傑作だとしかいいようがない。 雑貨輸入商とおぼしき主人公が、仕事の合間に「メシ」をべる、そのときのエピソードをつづっただけのものだ。 しかし、これを読んだ後では、『美味しんぼ』はおろか、いかなるグルメ漫画も読めない。 『美味しんぼ』が膨大な蘊蓄の集積体であるのとは対照的に、『孤独のグルメ』につめこまれた蘊蓄情報はゼロである。 あつかっている事をみれば、むべなるかな、と思う人もいるだろう。各話の表題を紹介してみよう。 第1話 東京都台東区山谷のぶた肉いためライス 第2話 東京都武蔵野市吉祥寺の廻転寿司 第3話 東京都台東区浅草の豆かん 第4話 東京都北区赤羽の鰻丼 第5話 群馬県高崎市の焼きまんじゅう 第6話 東京発新幹線ひかり55号のシュウマイ 第7話 大阪大阪市北区中津のたこ焼き 第8話 京浜

    ma-rusuke
    ma-rusuke 2008/09/24
    食事
  • 深町秋生の序二段日記

    それにしても文章のうまい人だなあとつくづく思う。 映画の感想を独特の視点でアップしつづける人気ブロガー、空中キャンプさんである。 http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20080318(空中キャンプ お母さんと子ども) このエントリなどがとくにうまいと思った。好きかといわれると困る。(空中キャンプさんが「おくさん、わたしにどうかお任せください。こらガキ! 親の気持ちも考えねえでつべこべ言いやがって。とっとと水につかれ!」といい、ドボーン! おらおら! ボカボカ! と、「スパルタの海」における伊東四朗ようなヨットスクール的展開になっていれば一生ついていこうと思ったのだけれど) それでも情景のみずみずしさやディテールの豊かさ。「このオチはどうなるんだろう」という読み手をひきつける構成のうまさに目を見張ってしまった。 だがもっとも特徴的なのはひらがなの使い方だ。どのブログ

    深町秋生の序二段日記
    ma-rusuke
    ma-rusuke 2008/09/24
    自分で書けもしないような漢字は変換すべきではないというルールを自分に課している。
  • 深町秋生の序二段日記

    沙村広明氏の連作短編「ブラッドハーレーの馬車」を読んだ。いやあたまらない。サディズムの塊のような妖しさ満点の作品だ。 19世紀のヨーロッパの某国。富豪である貴族ブラッドハーレー家は、その国で知らぬもののいない有名な少女歌劇団を抱え、毎年のように孤児を養女として引き取っているという。恵まれない女の子の誰もが夢を見るブラッドハーレーの馬車。自分たちを迎えにきてくれることを願わないものはいない。ただ歌劇団の舞台に上がれるのはごくわずか。ずいぶんたくさんの孤児を引き取っているらしいが、舞台に上がれない多くの彼女たちは一体どこに消えたのだろう……。 酷薄とも思える冷ややか描写。展開するのはありとあらゆる性的拷問と監禁とリンチの悪夢的光景である。彼女らが連れていかれるのはブラッドハーレー家の豪奢な邸宅ではなく、華やかな舞台でもない。頻発する暴動を抑えるため、凶暴な囚人らの欲望のはけ口となるために監獄へ

    深町秋生の序二段日記
    ma-rusuke
    ma-rusuke 2008/09/24
    話形:タイムリミット ごく平凡なつまらない人間を、一瞬にしてドラマティックかつ崇高な存在へと変えることができる。