お金を払って満員電車に乗っている 日本の労働生産性の低さが問題視されている。OECD加盟35ヵ国中20位(「労働生産性の国際比較2016年版」公益財団法人 日本生産性本部より)。ただでさえ生産性が低いにもかかわらず、そこに満員電車の通勤なるタダ働きがアドオンされる。 タダ働きどころではない。非人間的な満員空間に閉じこめられ、朝から体力と気力と尊厳を奪われる。社員は職場に到着した時点でヘトヘト。生産性があがる訳が無い。 せめて帰りはゆったり座ってプライベートタイムを充実させよう。そう思っても……帰りの電車も満員! 近年、東京都心部の鉄道各社は「直通サービス」の名の下に無慈悲な直通運転を繰り広げている。会社帰りのターミナル駅、待てど暮らせど来るのは非始発の混雑列車ばかり。行きも帰りも、貴重な時間と体力をドブに捨て続ける。これはたまったものではない。 お金(運賃)を払って苦しい思いをし、人生の貴