「2017年から聖書の記述がコオロギも食べてよいと変更された。闇深い」 「コオロギ事業に6兆円」 こうしたデマがSNSで盛り上がり、次第に食用コオロギの安全や栄養、飼育効率への疑問が叫ばれ、現在進行形の牛乳廃棄やフードロスの問題と未来への備えである食用コオロギ開発の問題が混ざり合って語られるように。そうして反コオロギ派の声は「両論併記」の形で、広く浅く広まっていったというのが大まかな流れのようだ。 「その結果ネットにそれほど詳しくない人たちが煽られ、昆虫食事業者に怒りと不安の長電話をかけてきたり、ハガキを送りつけるという状況になっています」 昆虫食のニュースが増えたワケ そもそも広く一般から注目されたのは、2013年にFAO(国際連合食糧農業機関)が昆虫食についての報告書を発表したのが出発点だ。これまで途上国の野生食材として2000種以上が数億人に食べられてきた昆虫について、あらためて先進
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