2013-04-24 「無駄な動き」覚え書き アニメ 本 先日、JAniCAの講座(「井上俊之さん小黒祐一郎さんと一緒に『もっとアニメを観よう!』」)を受講して、井上氏の史観による国産アニメの作画発展史について教わった。 その中で印象に残った話題のひとつが、1990年頃に芽生えた「写実的なリアル作画」のベースとなる考え方だった。それは、それまでの商業アニメで省略されてきたような「一見無駄とも思える動き」まで描くという考え方。つまり、人間の動作の中に存在する動きは全部拾って描いてみる、という発想だった。 僕は今まで「リアル作画は、リアルに動くからリアルなんだ」みたいな、漠然とした掴み方しか出来ていなかったのだけど。そうして言葉に翻訳して教わることで、映像をより鮮明に認識出来るようになった。僕らは、必要なモーションだけで作られた動きよりも、一見無駄とも思えるモーションを含む動きを観た時の方が、