以下の連載で紹介したハンス・ロスリング著"Factfulness"(ファクトフルネス)に関するスピンオフ記事。 連載ではこの本を「世界に関する基本的なファクトとその見方を知る本として、一家に一冊」と書いたけれど、今週、ビル・ゲイツが、今年(2018)にアメリカの大学を卒業する学生「全員」にこの本の電子版をフリーDLでプレゼントすると決めたそうだ。 ビル・ゲイツは本書の表紙にも「自分が読んだ中で最も重要な本のひとつ」とコメントを寄せている。なぜこの本をこんなに薦めるのだろう。それは、本書が単に「ファクトが大事」というお題目を並べるだけでなくて、どうすれば人間の「本能」に抗ってファクトを見られるかの具体的な方法を豊富に提示しているからではないかと思う。 その中から、誰でもすぐに使えるし、使うべきだと思う例をこの記事では紹介する。名付けるならば「Divide(割れ)の教え」。 先に結論を書くと教