内閣府は1日、4~6月期の需給ギャップの推計が前期比1・3ポイント上昇のプラス0・4%だったと発表した。需要不足は2019年7~9月期以来、15四半期(3年9カ月)ぶりに需要が供給力を上回った。需要不足は解消され、デフレの完全脱却につながるのか。 実質国内総生産(GDP)は、コロナ禍前のピークが19年7~9月期の557・4兆円だったが、今4~6月期は560・7兆円となった。需給ギャップはそれぞれ1・2%、0・4%だ。それぞれの潜在GDPを算出すると、550・8兆円と558・4兆円となる。 ただし、19年7~9月期当時、需給ギャップは0・3%と公表されていた。そこから潜在GDPを算出すると、555・7兆円で、約5兆円大きくなる。種明かしをすると、内閣府は今年1~3月期に計算方法を見直して、潜在GDPを低くしたのだ。 筆者も独自にGDPギャップを算出しているが、失業率がほぼ下限とされる2%半ば
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