強い幻想性、ロマンへ導く 08年秋冬・東京コレクション2008年3月24日 印刷 ソーシャルブックマーク ソマルタシアタープロダクツミントデザインズゼチアヒース まるでおとぎ話か演劇か――。7日にわたった08年秋冬・東京コレクション・ウィークが16日、閉幕した。テーマ性の強いファンタジックな世界観が打ち出され、いつになくロマンチックな方向へ。テーラリング・タッチとの融合や、独自素材を駆使したエコ志向という二つの芽も見て取れた。官民タッグによる「東京発日本ファッション・ウィーク(JFW)」も6回目。若手デザイナーの「みずみずしさ」が、最大の産物にも思えた。 設定が明快な劇場型ショーは特徴のひとつだ。「寒い国に住む民族」をテーマにしたソマルタでは、深い森の映像の中、白一色の世界が訪れた。氷の妖精を思わせるシルバーのメーク、髪にはティアラ。フィットする無縫製ニットにラメで植物や鳥を描き、光を利用