電通はヤッパ(東京都渋谷区)と提携し、電子雑誌事業「MAGASTORE(マガストア)」を今夏より開始する。スマートフォン(多機能携帯電話)や携帯電話端末、パソコン、ゲーム機など様々な機器で利用できる電子雑誌事業を展開する計画である。 米アップルのiPhone(アイフォーン)向けのサービスから開始し、2009年内に主要携帯電話キャリアとパソコンにも対応する。サービス開始時には、朝日新聞出版の「AERA」、扶桑社の「週刊SPA!」と「SUMAI no SEKKEI」、ダイヤモンド社の「週刊ダイヤモンド」など、20社以上の出版社から約30誌の販売が決定しているという。 出版社のリスクを抑える MAGASTOREは、(1)出版社がコンテンツ提供する際の負担が少ない、(2)提供コンテンツを雑誌に特化、(3)異なる機器で同一のコンテンツ利用が可能な「超流通」モデルを採用、(4)広告配信ビジネスを視野に
人気ブランド「ローリーズファーム」と聞いてもピンと来る読者は少ないかもしれない。今、20代の女性に大人気の洋服のブランド名だ。東京都中央区に本社を置くポイントは、その製造小売り(SPA)を手掛け、「ユニクロ」のファーストリテイリングを上回る高利益率を実現している。 ポイントの会長、福田三千男の執務室は本社の中にはない。福田が執務をこなすのは、本社の隣にあるオフィスビルの9階だ。 「僕は会社が間違った方向に進んでいないかを外の視点からチェックする役。ここから会社を見ると、皆が会議をやってるなとか、社員たちの働き方がよく見える。僕にとっては絶好の場所です」と福田は笑う。 出店計画や新商品の企画など会社の基本的な経営戦略の立案は、社長の石井稔晃以下に任せ、東京・八重洲の本社に出社するのは週の半分。残りはポイントの経営が正しい方向に進んでいるかを判断するための情報収集に費やす。出店している商業施設
様々なブランドの衣料品を仕入れて販売するセレクトショップ。その業態を日本に広めた“立役者”がセレクトショップ最大手のユナイテッドアローズ(UA)社長の重松理だ。重松が1989年に創業したUAの売り上げは年間796億円を誇り、セレクトショップのトップに君臨する。ただし、立役者と言うからにはそれだけではない。実は、売り上げ規模でUAに次ぐ、同じセレクトショップのビームスもまた、重松の手で生み出された。 ヒョウ柄の靴に、大きな指輪。薄手のジャケットを着込む重松は、いかにもアパレル業界の住人に見える。しかし、当の重松はアパレルだけにこだわっているわけではない。目指すのは“スタンダード”を提供することだ。「ユニクロ」が多くの人のための日常着というスタンダードだとすれば、UAが目指すのは、「嗜好性の高い人々にとってなくてはならないスタンダード」。 6月3日、靴専門店のエービーシー・マートがUAの株式2
利益率でファーストリテイリングを上回る、衣料品業界の優良企業ポイント。社名よりも「ローリーズファーム」「グローバルワーク」などのブランド名が知られるポイントは、10期連続の増収増益を達成(2009年2月期の経常利益は前期比22.4%増の159億円)、年商1000億円も視野に入ってきた(2009年2月期の連結売上高は867億円=前期比17.3%増=)。現在、国内店舗数は595、香港と台湾で計31店舗と着実に出店戦略を進め、数多くのブランドを育てて躍進してきた。業績好調のカギは、徹底的な在庫管理と、店頭を基点にしたスピーディーな効率経営にある。 (聞き手は日経ビジネスオンライン編集長 廣松 隆志) ―― 減益・赤字転落の企業が多い経済環境で、「ファッションカジュアル」分野を切り拓いたポイントは、ユニクロと同様に業績好調。10期連続の増収増益となっています。 石井 ワンブランドで展開する他社さん
人物紹介 菊地 眞弓:レースクイーンやミスコン荒らしなど「バブルでGO」を満喫した20代を経て、今や贅沢に飽きてほとんどモノを買わなくなったアラフォー女子 WITH三波 毒夫:流通の現場に出向き、同業者や取引先と情報交換するのが3度のメシよりも好きと言う謎の中年男。「WITH」は、「お客様とともに」を意味する たまたま出会った2人が「世の中に、気づき・幸せ・役立ちを与える」で意気投合。今日も流通の最前線を歩きます。 前編でEDLP(エブリデイ・ロー・プライス=Everyday Low Price)の食品スーパー「オーケーストア(OKストア)」を訪問調査した2人。価格の安さに加えて、「オネストカード」を使ったコミュニケーションが評価につながっていた。 次に向かうは「990円ジーンズ」(価格は税込み)などで話題のアパレル版EDLP、「g.u.(ジーユー)」。売り場をのぞいてみた。 *
注目すべきは、経常利益が2007年12月期から2期連続で2倍に増えている点である。多くの小売りが利益を減らしている状況において、成城石井がここまで利益を増加させることができたのはなぜなのか。 顧客の購入点数は減少する一方で、購入金額が増加 それは、この連載の初回でも解説した「品質フォーカス層」に分類される消費者に訴求してきたからにほかならない。 品質フォーカス層の消費者は、価格よりも製品やサービスの質の高さに関心を抱き、価格が高くても質の良い製品やサービスに購買意欲を示す。 この品質フォーカス層に属する消費者は、現在の不況で人数は減少しているものの、依然として健在だ。彼らを呼び寄せることができているから、成城石井の利益は大幅に伸びている。成城石井・営業本部商品部の服部吉宏部長は次のように説明する。 「来店するお客様の人数は横ばいで推移し、一人ひとりのお客様が購入する商品の点数は減っている。
「100年に1度」とも言われる今回の不況。まるで蒸発でもしたかのように需要が急減した事態を受け、商品の大幅な値下げや特売で需要を喚起しようとする動きが、小売りを中心に広がっている。 「だが、その多くは利益をきちんと確保する仕組みを伴わず、周囲に追随して無謀な値下げを繰り返しているに過ぎない」。企業の価格戦略研究の第一人者である学習院大学経済学部の上田隆穂教授はこう喝破する。 需要蒸発に見舞われるほど深刻な不況にあっても、利益を出せる価格を設定する。そして、その価格で製品やサービスを消費者に購入してもらう仕組み作りが必要だと上田教授は説く。今回の連載では、同教授に、企業が本当に実践すべき価格戦略について企業の実例を基に解説してもらう。 (取材構成:日経ビジネス記者 中野目 純一) 「イオンの価格は、他店にくらべて、決して安くはありませんでした」「イオンの売場には、欲しいと思える商品が並んでい
■東京ガールズコレクション girlswalker.com(ガールズウォーカー)の5周年記念として2005年8月に開催してから年2回開催している、史上最大級のファッションフェスタ。話題のブランドと人気モデルが集結して最新ファッションを披露。ショーのみならず、注目アーティストによる音楽ライブや、チャリティーオークションなども展開、また、人気モデルを輩出するミスコンテスト「ミスTGC」も隔回で開催している。近年では毎回延べ約2万人以上を動員する、10代後半から20代を中心に絶大な人気を誇るイベント。出演モデルが着用している人気ブランドのコーディネートをその場で携帯電話から購入できるeコマース連動型のパイオニア。 ■girlswalker.com(ガールズウォーカー) 2000年6月からスタートした国内最大級の女性ネットファッションメディア。ファッショントレンド情報、ショッピング、検索、占い、
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